2015年5月28日木曜日

GAP White : Paperbag-waist pants

GAP White Eyelet Dress, image from GAP Newsletter.
Memorial Day Weekendも終わって、あと数日でMidsummerがやってくる。アメリカのマスファッションチェーンは、ストアもウエッブもサマーモードに一斉にチェンジした。5月に急増していたホワイトプレゼンテーションは、これからIndependence Day(7月4日)までメインストリームのポジションを占めるのは確実になってきた。GAP(HQ:San Francisco, CA)はすでに4月から散発的なホワイトプレゼンテーションを展開してきた。本5月16日には純白の ”Linen paperbag-waist pants”を店頭投入し、本格的なホワイトプレゼンテーションを打ち出した。
GAP White Culottes, image from  GAP Newsletter.
もともとGAPのプロモーションはスタイルとプロダクトをワンセットでプレゼンテーションするのが伝統で、今回もホワイトスタイルを paperbag-waist pantsとセットにして店頭に投入した。このホワイトテーマはシリーズになっていて、4月のFit & flare shirtdress、5月初旬のWhite Eyelet Dress、5月末のWhite Culottesをタイムシリーズで次々に店頭投入してきた。
GAP Linen paperbag-waist pants, image from  GAP Newsletter.
GAPは2007年4月にGAP white shirts campaignを打ち出して、メディアと業界の話題をさらった実績を持っている。ハイファッションの有名デザイナーを多数起用したキャンペーンだったが、今回は規模からみて単なるシーズンキャンペーンである。
GAP White Overall, image from  GAP Newsletter.
GAPはマススタイルチェーンだが、アメリカの歴史に残る数々のFashion Iconを生み出してきた。今回のホワイトプレゼンテーションを、2007年の規模で展開すれば強力なインパクトになったと思うが、現在のWhite Trendをそれほどのトレンドとは評価しなかったようだ。この判断が正解だったか裏目に出るかは、Independence Day頃には判明する。

2015年5月27日水曜日

J. Crew x SeaVees Collaboration Women

J. Crew x SeaVees Collaboration Women
J.CrewはSeaVees とのコラボレーションでウイメンズのCapsule Collectionを発表した。ベースモデルはSeaVeesの定番モデルからプックアップした”Lace-up “ で、アッパーはウール、レザー、スウェードの3種類がある。ディティールのデザインは ”Monterey Pop Festival of 1967” をテーマに設定し、J.CrewとSeaVeesスタッフが協力して進めた。発売は8月と発表されている。
J.CrewはSeaVeesのメンズモデルを発売したことがあるが、ウイメンズのコレクションは今回が初めてである。J.Crewはストアオリジナルにこだわるチェーンなので、今回もエクスクルーシブモデルである。
J. Crew x SeaVees Collaboration Men
Classic Trainer Boomで、スニーカーはクロージングをしのぐファッションステートメントになっている。マススタイルチェーンにとって現在はスニーカー販売のチャンスなのだが、J.Crewはオリジナリティへのこだわりの姿勢を堅持している。SeaVeesはレギュラーモデルも販売しているが、ソーシングとコンサルタント業務のほうが本職で、もともと量販には向かないパートナーである。
アメリカのマススタイルチェーンは、スニーカー大量販売時代への移行期に直面している。Nikeやadidasこそ次の時代のパートナーなのである。

Urban Outfitters : White Summer Catalog

“Go Natural” : Online Lookbook by Urban Outfitters.
Urban Outfitters(UO : HQ:Philadelphia, PA)は2015 Summer に向けて、White Summer Styleを最も早くから打ち出したマススタイルチェーンの一つである。4月26日には“Go Natural” を打ち出し、本格的なEarly summer promotionをスタートした。次いで5月6日にはWhite Summer promotion “Blank Slate”を打ち出した。
“Go Natural” : Online Lookbook by Urban Outfitters.
“Go Natural”はOnline Lookbookで、Urban OutfittersのEカタログである。ジャケット、シャツ、パンツ、フットウエアを50アイテム掲載している。つまりオンラインのシーズン総合カタログで、もちろんオンラインでも購入できる。
“Blank Slate” : White Summer Product E-catalog. 
いっぽう“Blank Slate”はNew Balanceの“White Instinct” PackとHerschel Supplyの“Mono Pack”リシーズを中心に、White TrainerとWhite Accessoryを集めたWhite Summer Productカタログである。
Urban Outfittersはアメリカのチェーンで最も洗練されたE-Catalogを作成するチェーンとして定評がある。UOのE-Catalogは総合カタログ、ブランドカタログ、プロダクトカタログなどのバリエーションに別れていて、特定のプロダクトやブランド、スタイルをプロモーションしながら販売するという手法をとっている。
“Blank Slate” : White Summer Product E-catalog. 
今年のサマーカタログはWhite Summer Styleを強化しているのが特徴である。New BalanceとHerschel SupplyのWhite Summer Packは迫力があった。これからIndependence Dayまでにも数回はE-Catalogをアップロードするだろう。

2015年5月26日火曜日

Madewell : White Denim

Madewell White Denim, Flare.
Madewell(HQ : New York)がWhite Denimキャンペーンを5月25日打ち出した。Overall、Skirt、Flareの3 Looksを打ち出した。White Trainerが2015 Springのメインストリームに浮上したように、White Denimもホットトレンドに浮上してきた。すでにメンズは先行してトレンドになっているが、ウイメンズはホワイトドレスが中心だった。当然多くのブランドがホワイトドレスを発売したが、Madewellは他のブランドとは異なるアプローチである。
Madewell White Denim, Skirt.
Madewellのホワイトデニムはこれまでのデニムにはほとんど登場しなかったアイテムばかりである。これまでのデニムはスキニーとカットオフショーツが双璧で、Overall、Skirt、Flareはマイナーアイテムだったから、これなら既存のブランドと競合しない。しかし本当の目的はFestival Style強化だった。
MadewellはこれまでSpring Break 市場とFestival Styleに距離を置いてきた。しかしこれだけ市場がヒートアップしてくると無視できなくなってきた。そこで今年から、Spring Break 市場とFestival Styleに本格攻勢をかけたのである。ホワイトデニムのOverall、Skirt、Flareは、BOHO Styleを念頭に置いたアイディアで、同時にMadewellのもともとのPreppy Styleもちゃんと考慮したlooksにしている。
Madewell White Denim, Overall
Memorial Weekendにはスニーカーもジーンズもホワイトがメインストリームになった。アメリカの2015 SummerはWhite Summerである。

2015年5月23日土曜日

H&M open largest Flagship at Herald Square, New York

H&M open largest Flagship at Herald Square, New York
H&Mは5月20日(水曜日)、マンハッタンで20店目のHerald Square Flagship store(63,000 f)をオープンした。ロケーションは1Herald Squareで、6番街と34丁目のコーナーである。もともとDaffyやStaplesが入居していたビルで、34丁目を挟んでMacy’sの真正面である。
H&M open largest Flagship at Herald Square, New York
ストアは4Fまで使用し、メンズ、ウイメンズ、キッズの他にマタニティ、コスメチックスなども導入されている。しかしHerald Square店出最も重視されたデパートメントはFootwearとHomeである。FootwearはH&Mが重視している商品分野で、クロージングに匹敵する部門に育成する計画である。Homeは2014年6月オープンした五番街店がHomeの専門業態になっていて、その成果を導入している。
H&M open largest Flagship at Herald Square, New York
H&Mは2013年にオープンしたTimes Square店がこれまで北米のFlagship storeだった。しかし今回のHerald Square店で、ニューヨーク市に20店を保有することになるから、これまでのように単純な多店化を推進するだけでは販売効率が低下する。そこでストア毎の特徴をクリアに打ち出して、各店が相互補完できるような売場を開発し始めたのである。2014年4月にはSOHOにCOS(プレミアム業態)も出店した。
H&M open largest Flagship at Herald Square, New York
2015年にはAthleticとFitness分野も強化することをDaniel Kulle(北米事業本部長)が発表した。UniqloやForever21はメガストアのマルチ展開で立ち往生しているが、H&MはCross store unit networkの実験を推進しているのである。グローバルリテーラーは新しいチェーン理論の実験が始まっている。 

2015年5月21日木曜日

Memorial Day kicks off summer with a splash

J.Crew Memorial Day Weekend presentation, image from Newsletter.
いよいよMemorial day Weekendがやってきた。22日(金曜日)から25日(月曜日)まで、全米がお休みモードになる。今週はストアから送られてくるニューズレターはセール案内一辺倒に切り替わる。アメリカの人たちは、週末を家族や両親、恋人や友人達と過ごす。そしてこのヴァカンスモードは月末まで続くのである。
J.Crew Memorial Day Weekend presentation, image from Newsletter.
小売りチェーンやブランドメーカーにとって、Memorial day Weekend は今年最初の大型連休である。この週末が終われば、次は7月4日のIndependence Day Weekend までセールチャンスはないから、各チェーンは全力でセールに突入する。
Memorial Dayが終われば、アメリカは本格的な夏モードに切り替わるのである!
J.Crew Memorial Day Weekend pack presentation, image from Newsletter.

2015年5月18日月曜日

2015 Hot Summer : Rompers is flying off the shelves

Madewell 2015 Spring/Summer Short Overall
Madewell(HQ:New York)が今年もRompersを2015 Early Summerのホットアイテムに打ち出した。一見するとタンクとショーツの組み合わせに見えるレイヤースタイルのRompers(Overlay Romper)と、着物スタイルのワンピース風Rompersを発売した。
Madewell 2015 Spring/Summer  Overlay Romper
去年はRompersがホットアイテムになったから、MadewellもRompersを発売した。去年はホットアイテムで打ち出しただけだったが、今年はプレゼンテーションテーマに “Jumpsuit” をもってきた。Jumpsuit包括的なネーミングで、複数のアイテムをシリーズで連続投入しようと考えているのである。第1弾は4月末にデニムの “Short Overall” を発売した。Rompers は第2弾で、5月2日に発売した。続いて5月14日には ”Overall” を発売した。いずれもJumpsuitの範疇で、今後もシリーズの新バージョンが登場する可能性もある。
Madewell 2015 Spring/Summer Kingston One-piece,
Rompers がMass Fashion Chainのホットアイテムになったのは2013 Springからで、2014 Spring / Summerはブーム状態になった。Madewellは2015 SpringにFestival Styleを2015 Spring/Summerのシーズンテーマに組み込んでいるから、Rompersは当然ホットアイテムになる。しかし去年と同じでは代わり映えしないので、JumpsuitをテーマにしてRompersを複数カテゴリー編成にしたのである。

SkinnyやCut-off Shortだけでは、もはやいくらアレンジしても春夏を乗り切るには手薄である。Skater Dressではいくらなんでも過去形になってしまった。Rompersはすでに3シーズン目だが、Jumpsuitに拡大すればあと1〜2シーズンは何とかなる。

2015年5月14日木曜日

Urban Outfitters:No longer as athletic attire but rather as a fashion statement

adidas Originals ZX Flux Decon running trainer
Urban Outfitters(UO)はadidasプロモーションを5月11日打ち出した。Tee、Jersey、Track PantにClassic Trainerも投入したブランドプロモーションである。
UOは今年に入ってからadidasプロモーションを毎月展開してきた。4月1日にはアクティブスポーツウエアブランドを集めたコーナー “Athletic Shop”を立ち上げたが、主力ブランドはadidasである。Classic Trainerはブームになっているから当然だが、adidasのクロージングをこんなにプロモーションしているマススタイルチェーンはUO以外にはない。
adidas trefoil logo Tee
アメリカのマスファッションチェーンはストアラベルを販売しているから、adidasのようなマススタイルブランドを販売することはほとんどない。UOもadidasだけは特別扱いで、NikeのアパレルはSwimsuitを3アイテム販売しているだけである。Nikeのクロージングはハイブリッドスタイルになっているから、マスファッションには向かないのである。Nikeはライセンスアパレルでさえ、マスセールスに成功していない。
adidasのクロージングは過去30年間、発展途上国のカジュアルウエア需要を支えてきた。いわばダサいブランドの代名詞だったわけだが、去年からファッションステートメントにカムバックしてきた。
adidas big trefoil logo Tee
UOはRita OraやSerena Gomezはおろか、Stella McCartney、Y-3などもほとんど売らなかった。クロージングもフットウエアもレギュラープロダクト中心で、エクスクルーシブはほとんどない。UOのバイヤーは正しい選択をしている。

2015年5月13日水曜日

J.Crew x New Balance 691

J.Crew x New Balance 691 "white"
J.Crew はNew Balance 691のエクスクルーシブモデルを5月7日発売した。ナイロンメッシュアッパーにレザ−トリミング、ラバーソールのコンストラクションである。カラーはホワイト、ブルー、ブラックの3色で、J.Crewだけの限定カラーである。
J.Crew x New Balance 691"Blue Frost"

4月まではレトロのRunning Trainerをエクスクルーシブで投入してきたが、5月に入ってサマーモードに切り替えた。主力モデルにはホワイトを追加し、ショーツとコーディネートを想定したミニマリックなメイクアップを重視している。
J.Crew x New Balance 691

この方針はブランドに関係なく適用されていて、Stan Smith、Killshot、Internationalist、Jack Purcellはいずれもホワイトアッパーが店頭、オンライン両方に投入されている。例外はVansだけで、VansはEast Coast本拠のJ.Crewから見るとSummer Canvas Trainerイメージが強いから、デニムやスエードアッパーも投入されている。

2015年5月11日月曜日

Urban Outfitters 2015 Summer : The Natural

Urban Outfitters 2015 Summer : The Natural
Urban Outfittersは2015 Summer Promotionの第1弾 “Go Natural” を4月26日に打ち出した。保有している50プロダクトを投入したLookbookをウエッブに立ち上げ、今年最初の本格的なアーリーサマープロモーションをスタートした。先週6日にご紹介したサマーホワイトプレゼンテーション“Blank Slate”は、“Go Natural”のシリーズ最終編である。
Urban Outfitters 2015 Summer : The Natural
Go Naturalはジャケット、シャツ、パンツ、フットウエアを総合したアーリーサマーコレクションで、オンラインに立ち上げたLookbookはカタログの機能を果たしている。日本の小売りチェーンのウエッブではこういうプレゼンテーションを見たことが無いが、アメリカの有力High Street Chainは洗練されたOnline Lookbookプレゼンテーションを完成しているのである。
Urban Outfitters 2015 Summer : The Natural
特に優れているのはUrban OutfittersグループのAnthropologieで、Urban OutfittersやFree Peopleに比較して格段に優れたLookbookを毎シーズン発表している。Urban Outfittersグループはこの2年間、Richard Hayneが陣頭指揮で立て直しを図ってきた。Anthropologieの完成された手法をUrban Outfittersにも適用して、チェーンの改革を図っているのである。おかげでグループの業績は好調である。