2012年2月13日月曜日

Soho, Artist in the Loft


Gentrification and ShoppingSoho

Typical Loft space, top floor of  Industrial Building, Soho.

 20112年のサウスソーホー開発に続いて、2012年にマーサーストリートがマンハッタン最先端のショッピングストリートになるのがほぼ確実となった。そこで、次回はマーサーストリートをご紹介するが、その前に、日本のニューヨークマニアやファッションギョーカイの人たちが誤解しているソーホーイメージを訂正しておきます。
ソーホー(South of Houston)はもともと工場地帯だった。変化は60年代にヴィレッジのアーチスト達が、家賃の安いソーホーのロフトに移り住んだことから始まった。この結果、かつてのグリニッチビレッジのように、 ソーホー も80年代には観光地化し、家賃が高騰して住みにくくなってしまった。先住者のアーチストは退散し、その後に新世代のプロフェッショナル(ヤッピーと呼ばれた)がやってきた。ウォールストリートのヤングエグゼクティブ、成功した若手アーチスト、世界中から集まったヒップなプロフェッショナルがソーホーに流入し、彼らを当て込んで開発されたクールなコンドミニアムを購入した。かくして、ソーホーは高級ブティックとラグジューリアスなコンドミニアムが同居する、レジデンシャル・ディストリクトに生まれ変わったのである。

Very Urban, Very Cool
Soho Wooster Street, 2011
 工場街のようなキャストアイアンのビルディングと高級ブティック。そうした物理的な対比を喜ぶ人でなければ,ソーホーは住みやすいエリアとはいえない。その結果、ソーホーには独身の高所得プロフェッショナルが集中するエリアになった。
これを見たヨーロッパのブランドメーカー、小売りチェーンは、さっそくニューヨーク店をソーホーに出店した。199112月にはアルマーニAX199310月にはリプレー、199410月にはロンンドンからフレンチコネクションもやってきた。90年代前半にスチューシーやナナなどのカリフォルニアブランドが出店したのもソーホーだった。
ソーホーは80年代初期の「Funky but  Chic」から、90年代前半には「Very Urban, Very Cool」な地区に変身した。この90年代前半のソーホーが、現在でも日本のファッション業界と小売チェーンのソーホーイメージとして定着しているのである。しかし、新しいソーホーはサウスソーホーとマーサーストリートに移りつつある。次回は最先端のソーホー目指して開発が進むマーサーストリートの最新情報をお伝えします。